底地と借地権の同時売却|完全所有権化で高値売却を実現
底地と借地権を同時に売却する「同時売却」とは
「同時売却」とは、底地の所有者(地主)と借地権者(借地人)が協力して、それぞれの権利を第三者に同時に売却する方法です。
購入者は底地と借地権の両方を取得するため、完全所有権として土地を手に入れることができます。
なぜ同時売却で高く売れるのか
単独売却の問題点
底地と借地権をそれぞれ単独で売却する場合、以下の問題があります。
底地を単独で売却する場合
- 買い手が限られる(投資家・買取業者のみ)
- 更地価格の10〜15%程度でしか売れない
借地権を単独で売却する場合
- 地主の承諾が必要
- 承諾料(借地権価格の10%程度)がかかる
- 住宅ローンが通りにくく買い手が限られる
同時売却のメリット
同時売却なら、これらの問題を解決できます。
- 完全所有権として売却: 一般の買主に売却可能
- 住宅ローンが使える: 買い手が住宅ローンを利用可能
- 高値売却: 市場価格に近い金額で売却できる
- 買い手が見つかりやすい: 制限のない土地は売りやすい
同時売却の売却価格
同時売却した場合、売却価格は更地価格に近くなります。
| 売却方法 | 売却価格の目安(更地価格比) |
|---|---|
| 底地のみ売却 | 10〜15% |
| 借地権のみ売却 | 50〜70% |
| 同時売却 | 90〜100% |
底地のみ、借地権のみで売却するより、圧倒的に高値が実現できます。
売却代金の分配方法
同時売却で得た代金は、地主と借地人で分配します。分配割合は、借地権割合を基準にするのが一般的です。
一般的な分配割合
| 地域 | 底地(地主) | 借地権(借地人) |
|---|---|---|
| 都心部 | 30〜40% | 60〜70% |
| 郊外 | 40〜50% | 50〜60% |
分配割合の決め方
- 路線価の借地権割合を参考にする
- 国税庁の路線価図に記載されている借地権割合を参考に
- 契約内容を考慮する
- 地代の水準、契約期間などを加味
- 話し合いで決める
- 最終的には当事者間の協議で決定
同時売却の流れ
ステップ1:地主と借地人の合意
同時売却は双方の協力が不可欠です。まずは売却の意思と条件を確認し、合意します。
ステップ2:不動産会社への依頼
同時売却に対応できる不動産会社に売却を依頼します。底地・借地の取り扱い実績がある会社がおすすめです。
ステップ3:売却活動
完全所有権の土地として、買主を探します。
ステップ4:売買契約
買主が見つかったら、地主・借地人・買主の三者で売買契約を締結します。
ステップ5:決済・引渡し
決済日に売買代金の受領と所有権移転登記を行います。売却代金は事前に決めた割合で分配します。
同時売却を成功させるポイント
1. 借地人との良好な関係
同時売却は借地人の協力なしには実現しません。日頃から良好な関係を築いておくことが大切です。
2. 条件面での歩み寄り
分配割合や売却時期など、条件面で折り合いがつかないこともあります。お互いに譲歩する姿勢が必要です。
3. 専門家のサポート
底地・借地の取引は複雑です。経験豊富な不動産会社や弁護士のサポートを受けることをおすすめします。
4. 税金対策
売却益には譲渡所得税がかかります。事前に税理士に相談しておきましょう。
同時売却が難しいケース
以下のような場合、同時売却は難しくなります。
- 借地人との関係が悪い: 協力を得られない
- 借地人に売却意思がない: 借地権を手放したくない
- 借地人が複数いる: 全員の同意が必要
- 相続で権利者が分散: 交渉相手が多い
このような場合は、底地のみを買取業者に売却する方法を検討します。
まとめ
底地と借地権の同時売却は、双方にとってメリットの大きい売却方法です。
同時売却のメリット
- 更地に近い価格で売却可能
- 買い手が見つかりやすい
- 複雑な権利関係から解放される
ただし、借地人との協力が不可欠であり、関係性や状況によっては実現が難しいこともあります。
まずは専門家に相談して、同時売却の可能性を探ってみることをおすすめします。当サービスでも底地の売却相談を承っていますので、お気軽にご連絡ください。