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借地権付き建物の相続|売却か建替えか判断基準

公開: 2026年1月10日
#借地権 #相続 #建替え

借地権付き建物を相続したら

親から借地権付き建物を相続したものの、「どうすればいいか分からない」という方は多くいらっしゃいます。

借地権付き建物を相続した場合、主に以下の選択肢があります。

  1. そのまま使用する
  2. 賃貸に出す
  3. 建て替えて使用する
  4. 売却する

それぞれのメリット・デメリットを見ていきましょう。

選択肢1:そのまま使用する

相続した建物にそのまま住む、または別荘として使用する選択肢です。

メリット

  • すぐに住み始められる
  • 売却・建替えの手間がかからない
  • 思い出のある家を残せる

デメリット

  • 地代の支払いが続く
  • 建物の老朽化が進む
  • 修繕費用がかかる

向いている人

  • 相続した建物に住みたい人
  • 建物の状態が良い場合
  • 地代負担が問題ない人

選択肢2:賃貸に出す

相続した建物を賃貸物件として貸し出す選択肢です。

メリット

  • 家賃収入が得られる
  • 建物を維持できる
  • 将来的に売却も可能

デメリット

  • 地代の支払いは続く
  • 賃貸管理の手間がかかる
  • 入居者トラブルのリスク
  • 建物が古いと借り手がつかない

注意点:地主の承諾

借地権付き建物を賃貸に出す場合、借地契約の内容によっては地主の承諾が必要な場合があります。契約書を確認しましょう。

向いている人

  • 安定した収入を得たい人
  • 遠方に住んでいるが売却は避けたい人
  • 建物の状態が比較的良い場合

選択肢3:建て替えて使用する

古い建物を取り壊し、新しい建物を建てて使用する選択肢です。

メリット

  • 新築の家に住める
  • 快適な住環境を実現
  • 借地権は維持できる

デメリット

  • 建築費用がかかる(数千万円)
  • 地主の承諾が必要
  • 承諾料がかかる場合がある
  • 工事期間中の仮住まいが必要

地主の承諾について

借地上の建物を建て替える場合、**地主の承諾(建替え承諾)**が必要です。

  • 承諾料の相場:更地価格の3〜5%程度
  • 承諾が得られない場合は借地非訟で裁判所の許可を求める

向いている人

  • その土地に長く住み続けたい人
  • 建築費用を用意できる人
  • 地主との関係が良好な人

選択肢4:売却する

借地権付き建物を売却して現金化する選択肢です。

メリット

  • まとまった現金が得られる
  • 地代の支払いから解放される
  • 管理の手間がなくなる
  • 相続人間で分割しやすい

デメリット

  • 地主の承諾が必要
  • 承諾料がかかる
  • 思い出の家を手放すことになる

売却価格の目安

借地権の売却価格は、更地価格の50〜70%程度が目安です。建物の価値がある場合はプラスされます。

向いている人

  • 相続した建物を使う予定がない人
  • 遠方に住んでいて管理できない人
  • 現金化して相続人で分割したい人

判断基準:4つのポイント

どの選択肢が最適かは、以下の4つのポイントで判断しましょう。

ポイント1:使用予定があるか

使用予定がある場合

  • そのまま使用 or 建替え

使用予定がない場合

  • 賃貸 or 売却

ポイント2:建物の状態

状態が良い場合

  • そのまま使用 or 賃貸

老朽化が進んでいる場合

  • 建替え or 売却

ポイント3:資金力

資金に余裕がある場合

  • 建替えも選択肢に

資金に余裕がない場合

  • そのまま使用 or 売却

ポイント4:地主との関係

関係が良好な場合

  • 建替え・賃貸も検討可能

関係が悪い場合

  • 売却が現実的

相続時の注意点

相続登記

2024年4月から相続登記が義務化されました。建物の名義を相続人に変更する必要があります。

地主への通知

借地権の相続については、地主への通知が必要な場合があります。契約書を確認し、必要に応じて通知しましょう。

なお、相続による借地権の承継には、地主の承諾は不要です(民法612条の適用外)。承諾料を請求されても、支払う義務はありません。

相続税の申告

借地権は相続財産として評価されます。相続税の申告が必要な場合は、税理士に相談しましょう。

まとめ

借地権付き建物を相続した場合の選択肢をまとめます。

選択肢向いている人
そのまま使用住む予定がある、建物状態が良い
賃貸に出す収入を得たい、建物状態が良い
建替え長く住みたい、資金力がある
売却使う予定がない、現金化したい

迷った場合は、まず専門家に相談することをおすすめします。売却の場合の価格や、建替えの場合の費用など、具体的な数字を把握した上で判断しましょう。

当サービスでは、相続した借地権の売却相談を承っています。お気軽にご相談ください。

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