物件タイプ別
私道にしか接していない土地の売却|通行権の確認方法
公開: 2026年1月10日
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私道に接する土地の売却
私道にしか接していない土地は、通行権や掘削権の問題があり、売却時に注意が必要です。
私道とは
私道とは、個人や法人が所有する道路です。公道と異なり、所有者の承諾なく自由に使用できない場合があります。
私道の種類
| 種類 | 特徴 | 接道義務 |
|---|---|---|
| 位置指定道路 | 特定行政庁に認定された私道 | 満たす |
| 2項道路 | 建築基準法施行前から存在する道路 | 満たす |
| 通路(認定なし) | 単なる私有の通路 | 満たさない |
通行権の確認方法
ステップ1:私道の種類を確認
市区町村の建築指導課で確認できます。
確認方法
- 道路台帳の閲覧
- 建築計画概要書の確認
- 窓口での相談
ステップ2:私道の所有者を確認
登記簿謄本で所有者を確認します。
所有形態の例
| 形態 | 内容 |
|---|---|
| 単独所有 | 一人が所有 |
| 共有 | 沿道の所有者で共有 |
| 分筆共有 | 各自の前面部分を所有 |
ステップ3:通行権の内容を確認
通行権の種類と内容を確認します。
通行権の種類
| 種類 | 内容 | 登記 |
|---|---|---|
| 通行地役権 | 契約に基づく通行権 | あり |
| 賃借権 | 私道部分を賃借 | 可能 |
| 囲繞地通行権 | 法律で認められた通行権 | なし |
| 使用貸借 | 無償での使用 | なし |
ステップ4:書面の有無を確認
通行に関する書面があるか確認します。
確認する書類
- 通行権設定契約書
- 覚書・合意書
- 売買契約時の重要事項説明書
売却時の注意点
注意点1:接道義務の確認
私道に接していても、接道義務を満たさない場合があります。
確認ポイント
- 私道が「道路」として認定されているか
- 間口が2m以上あるか
- 私道の幅が4m以上あるか
注意点2:通行承諾書の取得
売却時には、私道所有者からの「通行承諾書」があると安心です。
通行承諾書の内容
- 通行を認める旨
- 通行の範囲(徒歩・車両等)
- 通行料の有無
- 承継条項(買主にも適用される)
注意点3:掘削承諾書の取得
水道・ガス・下水道の工事には、私道の掘削が必要です。
掘削承諾書がないと
- インフラ工事ができない
- 建て替え時に困る
- 売却が難しくなる
注意点4:維持管理の負担
私道は所有者が維持管理する必要があります。
負担の内容
- 舗装の修繕
- 排水設備の管理
- 雪かき
私道所有者との交渉
通行承諾書の取得方法
ステップ1:所有者を特定 登記簿謄本で確認
ステップ2:連絡・説明 売却予定であること、承諾書が必要なことを説明
ステップ3:書面の作成 承諾書のひな型を用意して依頼
ステップ4:署名・押印 所有者に署名・押印してもらう
承諾が得られない場合
対応策
- 不動産会社を介して交渉
- 弁護士に相談
- 買取業者への売却を検討
売却価格への影響
価格が下がる要因
| 要因 | 影響度 |
|---|---|
| 通行承諾書がない | 大 |
| 掘削承諾書がない | 大 |
| 私道の持分がない | 中 |
| 私道所有者との関係が悪い | 大 |
| 接道義務を満たさない | 大 |
価格を維持するポイント
- 通行承諾書・掘削承諾書を取得
- 私道持分があれば明確にする
- 過去のトラブルがないことを証明
ケース別の対応
ケース1:位置指定道路に接している
接道義務を満たすため、比較的売りやすいです。
ポイント
- 私道持分の有無を確認
- 通行・掘削承諾書があるとより安心
ケース2:2項道路に接している
接道義務を満たしますが、セットバックが必要な場合があります。
ポイント
- セットバックの範囲を確認
- 建て替え時の建築可能面積を計算
ケース3:認定されていない私道に接している
接道義務を満たさず、再建築不可の可能性があります。
ポイント
- 43条但し書き許可の可能性を確認
- 買取業者への売却を検討
まとめ
私道に接する土地の売却についてまとめます。
確認すべきこと
- 私道の種類(位置指定道路・2項道路等)
- 私道の所有者
- 通行権の内容
- 関連書面の有無
売却時の注意点
- 接道義務を満たすか確認
- 通行承諾書・掘削承諾書の取得
- 維持管理の負担
承諾が得られない場合
- 専門家を介して交渉
- 買取業者への売却を検討
当サービスでは、私道に接する土地の買取に対応しています。通行権の問題でお困りの方も、お気軽にご相談ください。