物件タイプ別
傾斜地・崖地は売れる?造成費用と売却相場
公開: 2026年1月10日
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傾斜地・崖地とは
傾斜地とは、勾配のある土地のことです。特に急な傾斜の土地は「崖地」と呼ばれます。
傾斜の程度
| 区分 | 勾配 | 特徴 |
|---|---|---|
| 緩傾斜 | 15度未満 | 造成で平坦化可能 |
| 中傾斜 | 15〜30度 | 造成費用がかかる |
| 急傾斜 | 30度以上 | 崖条例の対象、造成困難 |
崖地の定義
多くの自治体では、高さ2m以上かつ勾配30度以上の斜面を「崖」と定義しています。
傾斜地・崖地は売れる?
結論:売れるが、条件による
傾斜地・崖地でも売却は可能ですが、条件によって難易度が大きく異なります。
売れやすいケース
- 造成費用が安く済む
- 眺望が良い
- アクセスが良い
- 擁壁が整備済み
売れにくいケース
- 造成費用が高い
- 崖条例の制約が厳しい
- 擁壁が老朽化
- アクセスが悪い
造成費用
費用の目安
傾斜地を平坦にするには、造成工事が必要です。
| 工事内容 | 費用目安 |
|---|---|
| 切土(土を削る) | 5,000〜10,000円/㎥ |
| 盛土(土を盛る) | 3,000〜8,000円/㎥ |
| 擁壁設置(コンクリート) | 50,000〜150,000円/m² |
| 擁壁設置(間知ブロック) | 30,000〜80,000円/m² |
計算例
条件
- 土地面積:100㎡
- 高低差:3m
- 擁壁の長さ:10m、高さ:3m
費用
切土:50㎥ × 8,000円 = 400,000円
擁壁:30㎡ × 100,000円 = 3,000,000円
その他(排水等):500,000円
合計:約390万円
費用が高くなるケース
| ケース | 理由 |
|---|---|
| 急傾斜 | 切土量が多い |
| 高低差が大きい | 大規模な擁壁が必要 |
| 地盤が弱い | 地盤改良が必要 |
| アクセスが悪い | 重機の搬入が困難 |
売却相場
価格の目安
傾斜地・崖地は、平坦地より価格が下がります。
| 状況 | 価格目安(平坦地比) |
|---|---|
| 緩傾斜(造成容易) | 70〜90% |
| 中傾斜 | 50〜70% |
| 急傾斜(崖条例対象) | 30〜50% |
| 造成困難 | 10〜30% |
価格に影響する要因
| 要因 | 高くなる | 安くなる |
|---|---|---|
| 傾斜の程度 | 緩い | 急 |
| 擁壁の状態 | 整備済み | 老朽化・未整備 |
| 眺望 | 良好 | なし |
| 立地 | 需要が高い | 郊外 |
| アクセス | 良好 | 悪い |
造成費用と売却価格の関係
買主は造成費用を考慮して価格を判断します。
計算例
平坦地の相場:2,000万円
造成費用:400万円
傾斜地の適正価格:2,000万円 − 400万円 = 1,600万円
崖条例の影響
崖条例とは
崖の近くに建物を建てる際の制限を定めた条例です。
主な規制内容
| 規制 | 内容 |
|---|---|
| 建築制限区域 | 崖の上下から一定距離以内は建築不可 |
| 擁壁の設置義務 | 安全な擁壁の設置が必要 |
| 構造規定 | 建物の構造に制限 |
建築制限区域
多くの自治体で、崖の高さの2倍の範囲が建築制限区域となります。
例
崖の高さ:5m
建築制限区域:崖の上下から10m以内
売却への影響
崖条例により、建築可能な範囲が限られます。
- 有効宅地面積が減少
- 造成費用が増加
- 売却価格が下落
売却方法
方法1:そのまま売却
傾斜地のまま売却する方法です。
ポイント
- 造成費用を考慮した価格設定
- 眺望などメリットをアピール
- 買主が限られる
方法2:造成してから売却
造成して平坦地にしてから売却する方法です。
メリット
- 高く売れる可能性
- 買主が増える
デメリット
- 造成費用がかかる
- 費用対効果の検討が必要
方法3:買取業者への売却
傾斜地・崖地を専門に扱う買取業者に売却します。
メリット
- 確実に売却できる
- 現況のまま売却
- 造成の手間なし
注意点
注意点1:擁壁の状態確認
既存の擁壁がある場合、状態を確認しましょう。
確認ポイント
- ひび割れ、傾き
- 排水機能
- 築年数
注意点2:崖条例の確認
崖条例の内容は自治体によって異なります。必ず確認しましょう。
注意点3:地盤調査
傾斜地は地盤が弱い場合があります。地盤調査の実施を検討しましょう。
まとめ
傾斜地・崖地の売却についてまとめます。
造成費用
- 切土・盛土:数十万〜数百万円
- 擁壁設置:数百万円〜
売却相場
- 緩傾斜:平坦地の70〜90%
- 中傾斜:平坦地の50〜70%
- 急傾斜:平坦地の30〜50%
崖条例の影響
- 建築制限区域の設定
- 擁壁設置義務
- 有効宅地面積の減少
当サービスでは、傾斜地・崖地の買取に対応しています。売却をご検討の方は、お気軽にご相談ください。