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崖条例とは?傾斜地売却時の重要事項説明

公開: 2026年1月10日
#崖条例 #重要事項説明 #傾斜地

崖条例とは

崖条例とは、崖の近くに建物を建てる際の安全基準を定めた条例です。正式には「がけ条例」「建築基準条例」などと呼ばれます。

目的

  • 崖崩れによる被害の防止
  • 建物と居住者の安全確保
  • 危険な区域での建築制限

崖の定義

多くの自治体では、以下を「崖」と定義しています。

崖 = 高さ2m以上 + 勾配30度以上

自治体による違い

崖条例は自治体ごとに制定されており、内容が異なります。

自治体特徴
東京都崖の高さの2倍の範囲を規制
神奈川県崖の高さの1.5〜2倍を規制
埼玉県崖の高さの2倍を規制

崖条例の主な内容

建築制限区域

崖の上下から一定の範囲内では、原則として建築が制限されます。

制限区域の計算

崖の上:崖の上端から高さ×2倍の距離
崖の下:崖の下端から高さ×2倍の距離

崖の高さ:5m
制限区域:崖の上下から10m以内

擁壁の設置義務

建築制限区域内に建物を建てる場合、安全な擁壁の設置が必要です。

擁壁の要件

  • 崖崩れを防止できる構造
  • コンクリート造など堅固な構造
  • 適切な排水設備

建物の構造制限

擁壁を設置しても、建物の構造に制限がかかる場合があります。

  • 崖側に開口部を設けない
  • 崖側の基礎を深くする
  • 鉄筋コンクリート造とする

売却への影響

有効宅地面積の減少

建築制限区域の分だけ、有効に使える面積が減ります。

土地面積:200㎡
崖の高さ:5m
制限区域:10m
有効宅地面積:200㎡ − 50㎡ = 150㎡

建築コストの増加

擁壁設置や構造強化のため、建築コストが増加します。

追加コストの目安

項目費用
擁壁設置100〜500万円
構造強化50〜200万円
地盤調査・改良50〜150万円

売却価格への影響

崖条例の影響が大きいほど、売却価格は下がります。

影響度価格目安(平坦地比)
軽微(制限区域が狭い)70〜85%
中程度50〜70%
重大(建築困難)30〜50%

重要事項説明

説明義務

売却時は、崖条例に関する事項を買主に説明する義務があります。

説明すべき内容

項目内容
崖の有無崖の位置、高さ、勾配
崖条例の適用該当する条例の内容
建築制限制限区域の範囲
擁壁の状態既存擁壁の有無、状態
建築の可否建築可能な範囲・条件

説明を怠った場合

重要事項説明を怠ると、以下のリスクがあります。

  • 契約解除
  • 損害賠償請求
  • 宅建業法違反(業者の場合)

確認方法

ステップ1:崖の有無を確認

現地調査や地形図で崖の有無を確認します。

ステップ2:崖条例の確認

市区町村の建築指導課で、崖条例の内容を確認します。

確認事項

  • 崖の定義(高さ、勾配)
  • 建築制限区域の範囲
  • 必要な擁壁の基準

ステップ3:擁壁の確認

既存擁壁がある場合、状態を確認します。

確認ポイント

  • 築年数
  • ひび割れ、傾き
  • 排水状況
  • 検査済証の有無

ステップ4:建築の可否を確認

建築指導課に相談し、建築の可否を確認します。

崖条例をクリアする方法

方法1:安全な擁壁の設置

基準を満たす擁壁を設置すれば、建築制限区域内でも建築可能です。

費用目安

擁壁(高さ3m、長さ10m)
= 30㎡ × 100,000円 = 300万円

方法2:建築位置の工夫

制限区域外に建物を配置することで、擁壁なしでも建築可能な場合があります。

方法3:構造の工夫

崖側を鉄筋コンクリート造にするなど、構造を強化することで建築可能になる場合があります。

注意点

注意点1:擁壁の検査済証

既存擁壁に検査済証がない場合、安全性の証明が難しくなります。

注意点2:急傾斜地崩壊危険区域

「急傾斜地崩壊危険区域」に指定されている場合、より厳しい制限があります。

注意点3:レッドゾーン・イエローゾーン

土砂災害警戒区域(イエローゾーン)・土砂災害特別警戒区域(レッドゾーン)の指定も確認しましょう。

まとめ

崖条例についてまとめます。

崖条例の内容

  • 崖の近くの建築を制限
  • 安全な擁壁の設置義務
  • 建物の構造制限

売却への影響

  • 有効宅地面積の減少
  • 建築コストの増加
  • 売却価格の下落

重要事項説明

  • 崖の状況を説明する義務
  • 崖条例の内容を説明
  • 建築の可否を明示

当サービスでは、崖条例の対象となる土地の買取にも対応しています。売却をご検討の方は、お気軽にご相談ください。

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