物件タイプ別
孤独死があった物件の売却|特殊清掃と告知義務
公開: 2026年1月10日
#孤独死
#特殊清掃
#告知義務
孤独死物件とは
孤独死の定義
孤独死とは、一人暮らしの方が自宅で誰にも看取られずに亡くなり、死後しばらくしてから発見されることです。
孤独死の特徴
- 高齢者の一人暮らしに多い
- 発見まで時間がかかることがある
- 遺体の腐敗が進んでいる場合がある
孤独死物件の問題点
問題1:臭気・汚染 遺体の腐敗により、強い臭気と体液による汚染が発生します。
問題2:心理的抵抗 孤独死があった物件に住むことへの心理的抵抗があります。
問題3:売却の困難さ 一般の買主には敬遠されがちです。
孤独死は事故物件?
ガイドラインによる判断
国土交通省のガイドラインでは、孤独死が事故物件に該当するかは状況によります。
告知が必要なケース
- 発見が遅れ、特殊清掃が必要だった
- 遺体の腐敗が進んでいた
- 臭気・汚染が発生した
告知不要なケース
- 発見が早く、自然死と同様の状態
- 特殊清掃が不要だった
- 汚染・臭気がなかった
判断のポイント
発見までの期間 → 長い → 特殊清掃が必要 → 告知必要
→ 短い → 通常の清掃で対応 → 告知不要
特殊清掃について
特殊清掃とは
特殊清掃とは、通常の清掃では対応できない汚染を専門的に清掃することです。
作業内容
- 体液・血液の除去
- 消臭・除菌
- 害虫駆除
- 汚染物の撤去
- 遺品整理
特殊清掃の費用
| 作業内容 | 費用目安 |
|---|---|
| 基本清掃(1R〜1K) | 5〜15万円 |
| 基本清掃(2LDK〜) | 10〜30万円 |
| 消臭・除菌 | 3〜10万円 |
| 害虫駆除 | 1〜5万円 |
| 遺品整理 | 5〜30万円 |
| 床材の張り替え | 10〜30万円 |
| 全体リフォーム | 50〜200万円 |
特殊清掃業者の選び方
選ぶポイント
- 実績・経験
- 資格の有無(事件現場特殊清掃士等)
- 見積もりの明確さ
- アフターフォロー
告知義務の範囲
告知すべき情報
必要な情報
- 孤独死があった事実
- 発見までの期間
- 特殊清掃の実施有無
- リフォームの内容
不要な情報
- 故人の詳細な個人情報
- 死因の詳細
- 遺族の情報
告知のタイミング
売買の場合
- 売却活動開始時
- 内覧時
- 契約前の重要事項説明
告知期間の目安
売買の場合、明確な期間の定めはありませんが、実務上は以下が目安です。
| 状況 | 告知期間の目安 |
|---|---|
| 特殊清掃あり | 5年以上 |
| 特殊清掃なし | 告知不要の場合も |
売却価格への影響
価格下落の目安
孤独死物件は、状況によって10〜30%程度安くなる傾向があります。
| 状況 | 価格下落の目安 |
|---|---|
| 発見が早い(特殊清掃なし) | ▲0〜10% |
| 特殊清掃あり・リフォーム済 | ▲10〜20% |
| 特殊清掃あり・未リフォーム | ▲20〜30% |
価格に影響する要因
| 要因 | プラス | マイナス |
|---|---|---|
| 発見までの期間 | 短い | 長い |
| 特殊清掃 | 不要 | 必要 |
| リフォーム | 済み | 未実施 |
| 立地 | 良い | 悪い |
| 経過年数 | 長い | 短い |
売却の選択肢
選択肢1:特殊清掃・リフォーム後に売却
特殊清掃とリフォームを行ってから売却する方法です。
メリット
- 買主の心理的抵抗が減る
- 高く売れる可能性
デメリット
- 費用がかかる
- 時間がかかる
費用の目安
特殊清掃:10〜30万円
リフォーム:50〜150万円
合計:60〜180万円
選択肢2:現況のまま売却
特殊清掃のみ行い、現況のまま売却する方法です。
メリット
- リフォーム費用を抑えられる
- 比較的早く売り出せる
デメリット
- 買主が限られる
- 価格が下がる
選択肢3:買取業者への売却
孤独死物件を専門に扱う買取業者に売却します。
メリット
- 確実に売却できる
- 特殊清掃・リフォーム不要
- スピーディー
- 契約不適合責任免責
デメリット
- 一般市場より安くなる傾向
売却の流れ
ステップ1:特殊清掃の実施
専門業者に特殊清掃を依頼します。
ステップ2:リフォームの検討
必要に応じてリフォームを検討します。
ステップ3:売却方法の選択
一般市場か買取業者かを選択します。
ステップ4:告知書類の準備
物件状況報告書に孤独死の事実を記載します。
ステップ5:売却活動
告知義務を果たしながら売却活動を行います。
相続の場合の注意点
相続放棄の検討
孤独死物件を相続する場合、以下を検討しましょう。
相続するか放棄するか
- 物件の価値
- 特殊清掃・リフォーム費用
- 売却の見込み
相続放棄の期限
相続放棄は、相続を知った日から3ヶ月以内に行う必要があります。
管理責任
相続放棄しても、次の相続人が管理を始めるまで管理責任が残る場合があります。
まとめ
孤独死物件の売却についてまとめます。
告知義務
- 特殊清掃が必要だった場合は告知が必要
- 発見が早く汚染がなければ告知不要の場合も
特殊清掃の費用
- 基本清掃:5〜30万円
- リフォーム込み:60〜200万円
価格への影響
- 状況により10〜30%下落
- リフォームで下落幅を抑えられる
売却の選択肢
- 特殊清掃・リフォーム後に売却
- 現況のまま売却
- 買取業者への売却
当サービスでは、孤独死物件の買取に対応しています。特殊清掃・リフォームなしで売却できます。お気軽にご相談ください。