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空き家の固定資産税が6倍に?特定空家と対策

公開: 2026年1月10日
#空き家 #固定資産税 #特定空家
空き家の固定資産税が6倍に?特定空家と対策

空き家の固定資産税が高くなる仕組み

「空き家の固定資産税が6倍になる」と聞いたことがある方も多いでしょう。これは、住宅用地の特例が解除されることで起こります。

住宅用地の特例とは

住宅が建っている土地には、固定資産税を軽減する特例があります。

区分軽減率
小規模住宅用地(200㎡以下)課税標準額が1/6に
一般住宅用地(200㎡超)課税標準額が1/3に

特例が解除されると

この特例が解除されると、固定資産税が最大6倍になります。

計算例

土地の評価額:1,800万円(200㎡以下)
課税標準額(通常):300万円(1/6に軽減)
固定資産税(通常):300万円 × 1.4% = 4.2万円

課税標準額(特例解除):1,800万円
固定資産税(特例解除):1,800万円 × 1.4% = 25.2万円

増加額:21万円/年(6倍)

特定空家とは

特定空家の定義

空家等対策特別措置法に基づき、以下のいずれかに該当する空き家は「特定空家」に指定されます。

区分内容
倒壊の危険著しく保安上危険な状態
衛生上有害著しく衛生上有害な状態
景観阻害著しく景観を損なう状態
生活環境への影響放置により周辺の生活環境に悪影響

具体例

倒壊の危険

  • 基礎が傾いている
  • 屋根が崩落している
  • 外壁が剥がれている

衛生上有害

  • ゴミが放置されている
  • 害虫・害獣が発生
  • 悪臭がする

景観阻害

  • 雑草が繁茂
  • 落書きがある
  • ゴミが散乱

管理不全空家(2023年新設)

管理不全空家とは

2023年の法改正で、「管理不全空家」という新しいカテゴリが設けられました。

特定空家になる前の段階で、適切な管理がされていない空き家が対象です。

管理不全空家に指定されると

  • 市区町村から指導・勧告
  • 勧告を受けると住宅用地特例が解除
  • 固定資産税が上がる

特定空家との違い

項目管理不全空家特定空家
状態放置すると特定空家になる著しく危険・有害
特例解除勧告後に解除勧告後に解除
行政代執行なしあり(解体される可能性)

特例解除までの流れ

ステップ1:調査

市区町村が空き家の状態を調査します。

ステップ2:助言・指導

管理不全または特定空家に該当する場合、まず助言・指導が行われます。

ステップ3:勧告

改善されない場合、勧告が行われます。この時点で住宅用地特例が解除されます。

ステップ4:命令(特定空家のみ)

勧告に従わない場合、改善命令が出されます。

ステップ5:行政代執行(特定空家のみ)

命令に従わない場合、市区町村が強制的に解体し、費用を所有者に請求します。

対策方法

対策1:適切な管理を続ける

最も基本的な対策は、空き家を適切に管理することです。

管理のポイント

  • 定期的な換気・通水
  • 草刈り・清掃
  • 建物の点検・修繕
  • 郵便物の管理

管理が難しい場合

  • 空き家管理サービスを利用(月額5,000〜15,000円程度)

対策2:早めに売却する

管理が困難な場合は、早めに売却を検討しましょう。

売却のメリット

  • 固定資産税の負担がなくなる
  • 管理の手間がなくなる
  • 特定空家指定のリスク回避

対策3:解体して更地にする

建物を解体して更地にする方法です。

注意点

  • 更地にすると住宅用地特例がなくなる
  • ただし、特定空家指定よりは予測可能
  • 更地の方が売却しやすい場合も

対策4:賃貸に出す

リフォームして賃貸に出す方法です。

条件

  • 建物の状態が比較的良好
  • 賃貸需要がある立地
  • リフォーム費用を回収できる見込み

対策5:行政の支援制度を活用

自治体によっては、以下の支援制度があります。

  • 解体費用の補助
  • 耐震リフォーム補助
  • 空き家バンク

よくある質問

Q:どのくらいで特定空家になる?

明確な期間の基準はありません。建物の状態や近隣からの苦情などが判断材料になります。

Q:相続した空き家も対象?

はい。相続した空き家も同様に対象です。相続登記が済んでいなくても、実質的な所有者に管理責任があります。

Q:遠方に住んでいても責任がある?

はい。遠方に住んでいても所有者として管理責任があります。管理が難しい場合は、管理サービスの利用か売却を検討しましょう。

Q:すでに勧告を受けた場合は?

早急に改善するか、売却を検討しましょう。放置するとさらに命令、行政代執行と進む可能性があります。

固定資産税の計算シミュレーション

ケース1:200㎡の土地、住宅あり

評価額:2,000万円
課税標準額:2,000万円 × 1/6 = 約333万円
固定資産税:333万円 × 1.4% = 約4.7万円/年

ケース2:同じ土地、特例解除後

評価額:2,000万円
課税標準額:2,000万円(特例なし)
固定資産税:2,000万円 × 1.4% × 0.7(負担調整)= 約19.6万円/年

増加額:約15万円/年

※実際の計算は負担調整措置により、急激な増加は抑えられます。

まとめ

空き家の固定資産税と対策についてまとめます。

固定資産税が上がるケース

  • 特定空家・管理不全空家に指定
  • 勧告を受ける
  • 住宅用地特例が解除

対策

  • 適切な管理を続ける
  • 早めに売却する
  • 解体して更地にする
  • 賃貸に出す

当サービスでは、空き家の買取に対応しています。固定資産税の負担が心配な方は、お気軽にご相談ください。

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