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セットバックで再建築可能に?必要な条件と費用

公開: 2026年1月10日
#再建築不可 #セットバック #2項道路

セットバックとは

セットバックとは、建築基準法で定められた道路幅員を確保するために、敷地を後退させることです。

なぜセットバックが必要か

建築基準法では、建物を建てる土地は「幅4m以上の道路に2m以上接すること」が必要です。

しかし、法施行前から存在する幅4m未満の道路(2項道路)に接している土地では、道路の中心線から2m後退した線を道路境界とみなすことで、建築が認められます。

セットバックの仕組み

【現状】
道路幅 3m
┌────────┐
│  敷地  │
└────────┘
==========
  道路3m

【セットバック後】
道路幅 4m(みなし道路)
┌──────┐
│ 敷地 │
│      │セットバック部分
└──────┘
==========
  道路4m

道路中心線から2mずつ後退することで、将来的に4mの道路幅が確保される仕組みです。

セットバックで再建築可能になるケース

対象となる道路

セットバックで再建築可能になるのは、**2項道路(みなし道路)**に接している土地です。

2項道路とは

  • 建築基準法施行時(1950年)に既に存在していた
  • 幅員4m未満
  • 特定行政庁が指定した道路

再建築可能になる条件

条件内容
2項道路に接している特定行政庁の指定が必要
接道長さ2m以上敷地が道路に2m以上接する
セットバックが可能後退した土地を確保できる

セットバックでは解決しないケース

以下のケースは、セットバックだけでは再建築可能になりません。

ケース1:道路に接していない

袋地など、道路に全く接していない土地は、セットバックの対象外です。

ケース2:接道長さが2m未満

道路に接している長さが2m未満の場合、セットバックをしても接道義務を満たしません。

ケース3:2項道路に指定されていない

幅4m未満でも、2項道路に指定されていない通路は対象外です。

ケース4:片側が川や崖

片側が川や崖で後退できない場合は、自分の土地側だけで4mを確保する必要があります(一方後退)。

セットバックの手続き

ステップ1:道路種別の確認

まず、接している道路が2項道路かどうか確認します。

確認方法

  • 市区町村の建築指導課で確認
  • 建築計画概要書の閲覧
  • 道路台帳の確認

ステップ2:セットバック範囲の確定

道路中心線から2mの位置を特定し、セットバック範囲を確定します。

注意点

  • 道路中心線の位置が重要
  • 測量が必要な場合もある
  • 向かい側の状況も確認

ステップ3:建築確認申請

セットバック後の敷地で建築確認申請を行います。

ステップ4:セットバック部分の整備

建築後、セットバック部分を整備します。

整備方法

  • 道路として整備(舗装等)
  • 塀や門を後退させる
  • 植栽を撤去

セットバックの費用

費用の内訳

項目費用目安
測量費用20〜50万円
塀・門の撤去10〜50万円
舗装工事10〜30万円
建築確認申請数万円

合計:40〜130万円程度

費用を抑える方法

一部の自治体では、セットバック部分の整備費用を助成する制度があります。

助成内容の例

  • 測量費用の補助
  • 舗装工事費の補助
  • 塀の撤去費用の補助

市区町村に確認しましょう。

セットバックの注意点

1. 敷地面積が減少

セットバック部分は敷地として使えなくなります。

計算例

元の敷地面積:100㎡
セットバック面積:5㎡(間口5m×後退1m)
有効敷地面積:95㎡

2. 建ぺい率・容積率への影響

セットバック後の敷地面積で建ぺい率・容積率を計算します。建てられる建物が小さくなる可能性があります。

3. セットバック部分の所有権

セットバック部分の土地は、所有権は残りますが建物や塀は建てられません。

取り扱い

  • 自治体に寄付・無償貸与する場合もある
  • 固定資産税が非課税になる場合もある

4. 向かい側の状況

向かい側がすでにセットバック済みの場合、自分の後退幅が少なくなる場合があります。逆に、向かい側がセットバックできない場合(川、崖など)は、自分側で全て負担する必要があります。

売却価格への影響

セットバック済みの場合

セットバック済みで再建築可能な物件は、再建築不可物件より高く売れます。

セットバック未実施の場合

セットバックで再建築可能になる物件は、完全な再建築不可物件より価値があります。

状況売却価格の目安
再建築可能(通常)100%
セットバックで再建築可能80〜90%
完全に再建築不可50〜70%

まとめ

セットバックで再建築可能になる条件をまとめます。

セットバックが有効なケース

  • 2項道路に接している
  • 接道長さ2m以上
  • セットバック可能なスペースがある

セットバックが無効なケース

  • 道路に接していない
  • 接道長さ2m未満
  • 2項道路に指定されていない

手続きと費用

  • 道路種別の確認が第一歩
  • 費用は40〜130万円程度
  • 自治体の助成制度を確認

当サービスでは、セットバックの可能性がある物件の査定・買取に対応しています。お気軽にご相談ください。

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