物件タイプ別
再建築不可物件を賃貸に出す際の注意点
公開: 2026年1月10日
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#不動産投資
再建築不可物件の賃貸は可能
再建築不可物件でも、賃貸に出すことは可能です。建物が使える状態であれば、入居者を募集して家賃収入を得られます。
賃貸のメリット
- 家賃収入が得られる
- 建物の維持管理ができる
- 売却のタイミングを選べる
- 税務上の減価償却ができる
賃貸のデメリット
- 初期投資(リフォーム)が必要な場合が多い
- 管理の手間がかかる
- 空室リスクがある
- 入居者トラブルの可能性
賃貸に出す前の準備
1. 建物の状態確認
まず、建物が賃貸に出せる状態か確認します。
確認ポイント
- 雨漏りがないか
- 設備が正常に動作するか
- 耐震性に問題がないか
- 法令に適合しているか
2. リフォームの検討
必要に応じてリフォームを行います。
優先度の高いリフォーム
| 箇所 | 費用目安 |
|---|---|
| 水回り(キッチン、浴室、トイレ) | 100〜300万円 |
| 内装(壁紙、床) | 50〜150万円 |
| 外装(塗装) | 50〜150万円 |
| 設備(給湯器、エアコン) | 20〜50万円 |
3. 家賃相場の調査
周辺の類似物件の家賃を調査します。
調査方法
- 不動産ポータルサイトで検索
- 地元の不動産会社に相談
- 実際に物件を見て比較
4. 収支シミュレーション
賃貸経営の収支を計算します。
収益性の計算
表面利回り
表面利回り = 年間家賃収入 ÷ 物件取得価格 × 100
例
年間家賃収入:96万円(月8万円×12ヶ月)
物件価格:800万円
表面利回り = 96万円 ÷ 800万円 × 100 = 12%
実質利回り
実質利回り = (年間家賃収入 - 年間経費) ÷ (物件取得価格 + 初期費用) × 100
例
年間家賃収入:96万円
年間経費(税金、管理費、修繕費):25万円
物件価格:800万円
初期費用(リフォーム等):200万円
実質利回り = (96万円 - 25万円) ÷ (800万円 + 200万円) × 100 = 7.1%
年間経費の内訳
| 項目 | 費用目安 |
|---|---|
| 固定資産税・都市計画税 | 10〜30万円 |
| 火災保険 | 1〜3万円 |
| 管理費(管理会社に委託) | 家賃の5〜10% |
| 修繕積立 | 家賃の5〜10% |
| 空室損失(平均) | 家賃の5〜10% |
入居者募集のポイント
1. 再建築不可を正直に開示
入居者に対しては、再建築不可であることを正直に伝えましょう。賃貸の場合、入居者にとって大きな問題にはなりません。
2. 物件のアピールポイント
再建築不可物件のアピールポイント
- 家賃が相場より安い
- 一戸建ての広さ
- 駐車場付き
- 庭付き
- ペット可にしやすい
3. 不動産会社への依頼
入居者募集は不動産会社に依頼するのが一般的です。
依頼のポイント
- 地元に強い会社を選ぶ
- 複数社に依頼(専任媒介以外)
- 広告料(AD)の設定
4. ターゲット設定
入居者として向いている層
- 単身者
- カップル
- ペットを飼いたい人
- 家賃を抑えたい人
- 郊外でも良い人
管理の方法
自主管理
オーナー自身が管理する方法です。
メリット
- 管理費がかからない
- 直接入居者と関われる
デメリット
- 手間がかかる
- 緊急対応が必要
- ノウハウが必要
管理委託
管理会社に委託する方法です。
メリット
- 手間が省ける
- プロに任せられる
- 緊急対応も対応
デメリット
- 管理費がかかる(家賃の5〜10%)
- オーナーの関与が減る
注意点
1. 老朽化への対応
再建築不可物件は築年数が古いことが多いです。定期的な修繕が必要です。
修繕の目安
| 箇所 | 修繕周期 |
|---|---|
| 外壁塗装 | 10〜15年 |
| 屋根 | 15〜20年 |
| 給湯器 | 10〜15年 |
| エアコン | 10〜15年 |
2. 耐震性の確認
1981年以前の旧耐震基準の建物は、耐震診断・補強を検討しましょう。
3. 出口戦略
賃貸経営を続けるのか、いつ売却するのか、出口戦略を考えておきましょう。
出口戦略の例
- 一定期間賃貸→売却
- 賃貸付きのまま売却(投資家向け)
- 建物が使えなくなるまで賃貸
4. 保険の加入
適切な保険に加入しましょう。
必要な保険
- 火災保険(建物オーナー向け)
- 賃貸住宅向け特約
- 施設賠償責任保険
売却との比較
賃貸を続けるか、売却するか迷っている場合の判断ポイントです。
| 項目 | 賃貸 | 売却 |
|---|---|---|
| 即時の現金 | × | ○ |
| 継続収入 | ○ | × |
| 管理の手間 | あり | なし |
| リスク | あり | なし |
| 税負担 | 継続 | 一時的 |
売却が良いケース
- 管理が難しい
- 築年数が非常に古い
- 立地が悪い
- 早く現金化したい
賃貸が良いケース
- 立地が良い
- 建物状態が良好
- 管理できる
- 継続収入が欲しい
まとめ
再建築不可物件の賃貸経営についてまとめます。
賃貸経営のポイント
- リフォームで居住性を確保
- 収支シミュレーションで判断
- 適切な家賃設定
- 管理方法の選択
注意点
- 老朽化への対応
- 耐震性の確認
- 出口戦略を考える
当サービスでは、賃貸中の再建築不可物件の買取にも対応しています。売却をご検討の方はお気軽にご相談ください。