物件タイプ別
再建築不可の家を相続したときの対処法
公開: 2026年1月10日
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再建築不可物件を相続するケース
親や親族から不動産を相続したら、再建築不可物件だったというケースは少なくありません。
よくある状況
- 実家を相続したら再建築不可だった
- 古い家を相続したが接道義務を満たしていない
- 相続してから再建築不可と知った
なぜ再建築不可になったのか
多くの場合、建築基準法(1950年施行)以前に建てられた建物です。当時は接道義務がなかったため問題なく建築できましたが、現行法では再建築ができません。
相続後の選択肢
再建築不可物件を相続した場合、以下の選択肢があります。
| 選択肢 | 概要 |
|---|---|
| 売却する | 買取業者等に売却して現金化 |
| 自分で住む | リフォームして居住 |
| 賃貸に出す | 賃貸収入を得る |
| 相続放棄 | 相続自体を放棄する |
選択肢1:売却する
最も多く選ばれる選択肢です。
売却のメリット
- 現金化できる
- 管理の負担から解放
- 固定資産税の負担がなくなる
- 将来的なリスクを回避
売却価格の目安
再建築不可物件の売却価格は、通常の不動産の5〜7割程度です。
売却方法
隣地所有者への売却
- 最も高く売れる可能性
- 隣地と合わせると再建築可能になることも
一般市場での売却
- 買主が見つかりにくい
- 時間がかかる可能性
買取業者への売却
- 確実に売却できる
- スピーディー(1〜2ヶ月)
売却の流れ
- 査定依頼(複数社に依頼)
- 価格・条件の確認
- 売買契約
- 決済・引渡し
選択肢2:自分で住む
再建築不可でも、リフォームして住むことは可能です。
住む場合のメリット
- 住居費がかからない
- 思い出のある家に住める
- 立地が良ければ便利
住む場合のデメリット
- リフォーム費用がかかる
- 建て替えができない
- 将来的に売却が難しい
リフォームの注意点
- 大規模修繕は可能(4号建築物の場合)
- 増築は原則できない
- 耐震補強をおすすめ
選択肢3:賃貸に出す
賃貸経営で収益を得る選択肢です。
賃貸のメリット
- 家賃収入が得られる
- 建物の劣化を防げる
- 売却のタイミングを待てる
賃貸のデメリット
- 初期投資(リフォーム)が必要
- 管理の手間
- 空室リスク
- 入居者トラブルの可能性
賃貸の収支計算例
例:都内の再建築不可物件
想定家賃:月8万円(年間96万円)
リフォーム費用:300万円
固定資産税等:年間15万円
管理費・修繕費:年間10万円
年間収益 = 96万円 - 15万円 - 10万円 = 71万円
利回り = 71万円 ÷ 300万円 = 約24%(表面利回り)
選択肢4:相続放棄
相続自体を放棄する選択肢です。
相続放棄の条件
- 相続開始を知ってから3ヶ月以内
- 家庭裁判所に申述
- すべての財産を放棄(一部だけ不可)
相続放棄が適しているケース
- 物件に価値がほとんどない
- 借金などマイナスの財産がある
- 管理が大きな負担になる
- 他の相続財産も不要
注意点
- 放棄するとプラスの財産も受け取れない
- 次順位の相続人に移る
- 期限を過ぎると放棄できない
判断のポイント
どの選択肢を選ぶか、以下のポイントで判断しましょう。
物件の状態
| 状態 | おすすめの選択肢 |
|---|---|
| 建物が良好 | 賃貸、自分で住む |
| 建物が老朽化 | 売却 |
| 建物がほぼ使えない | 売却、相続放棄 |
立地条件
| 立地 | おすすめの選択肢 |
|---|---|
| 都心・駅近 | 賃貸、売却 |
| 郊外・地方 | 売却、相続放棄 |
相続人の状況
| 状況 | おすすめの選択肢 |
|---|---|
| 資金に余裕がある | 賃貸、リフォームして住む |
| 資金がない | 売却 |
| 管理が難しい | 売却 |
相続した場合の手続き
相続登記
2024年4月から相続登記が義務化されました。3年以内に登記が必要です。
登記の流れ
- 戸籍謄本の収集
- 遺産分割協議(複数相続人の場合)
- 登記申請
固定資産税
相続すると、固定資産税を支払う義務が発生します。
対策
- 早めに売却すれば負担を減らせる
- 賃貸なら家賃収入でカバー
注意すべき点
1. 放置はリスク
建物を放置すると、以下のリスクがあります。
- 老朽化が進む
- 近隣トラブル
- 特定空家に指定される可能性
- 固定資産税の増加
2. 早めの判断
相続放棄の期限は3ヶ月です。判断を先送りにしないようにしましょう。
3. 専門家への相談
複雑なケースは、以下の専門家に相談しましょう。
- 不動産(売却):不動産会社、買取業者
- 登記:司法書士
- 税金:税理士
- 法的問題:弁護士
まとめ
再建築不可の家を相続したときの対処法をまとめます。
| 選択肢 | メリット | デメリット |
|---|---|---|
| 売却 | 現金化、負担解消 | 価格が下がる |
| 自分で住む | 住居費不要 | リフォーム費用 |
| 賃貸 | 収入を得られる | 管理の手間 |
| 相続放棄 | 負担がない | 全財産を放棄 |
当サービスでは、相続した再建築不可物件の買取に対応しています。登記から売却までサポートしますので、お気軽にご相談ください。